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リクガメの健康維持と餌

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リクガメリクガメの餌というとどのような食べ物を想像するでしょうか。私たち日本人にとって馴染みの深いカメと言えば一般的にはゼニガメやミドリガメと呼ばれる水棲のカメです。子供のころにミドリガメなどの飼育経験のある人でしたらすぐに思い浮かぶカメのエサと言えば煮干し。


さすがにこの発想は私の子供の頃の発想でしょうか。そうでなくとも水棲のカメの仲間は肉食傾向の強い雑食で人工飼料が非常に発達しており特殊な種類以外のカメでしたら人工飼料のみで飼育できるのでエサについてはそれほど苦労することはないはずです。

しかし、飼育対象がリクガメとなるとこの考え方は全く通用しなくなってしまいます。

リクガメの仲間は草食の傾向が強い種類が多く、与えるエサの質やバランスに充分注意を払わないと健康的に飼育することができないケースが多いのです。

リクガメ飼育をしたことのない人から見ると草食だから手軽に飼育できる。草食だからエサの確保も楽。なんて思うこともあるようですが決してそのようなことはなくエサの質やバランスを適正に保つにはある程度の知識と経験が必要となってくるのです。

リクガメ飼育はスーパーで買ってきた野菜を与えていれば健康的に飼育できるほど簡単なものではありません。

先にも述べた栄養バランスが特に重要で、リクガメ飼育におけるエサの栄養バランスとは特にカルシウムとリンの比率およびシュウ酸の比率が関係してきます。

リクガメに限った事ではありませんがカメの仲間はカルシウムの塊のような甲羅を背負っているのですから成長し、生きていく上で多くのカルシウムを必要とすることは自ずと理解できるはずです。

生物の体内でのカルシウムとリンの比率はそれぞれの種類である程度決まっており、この比率を常に一定に保とうとする働きがあります。

体内にリンが多い場合には骨や甲羅などからカルシウムを溶け出させてまでこのバランンスを保とうとしてしまうのです。

このような仕組みから常にリンが多目でカルシウムが不足気味な食事を与えているとリクガメの甲羅や骨格の成長を阻害してしまうことになります。

リクガメの仲間ではカルシウムとリンの割合が5:1程度が望ましいと言われており、シュウ酸はカルシウムと結びついて吸収を阻害するためほうれん草などのようにシュウ酸が多く含まれている野菜はリクガメにはできるだけ与えないようにしましょう。

リクガメに与えたい餌

リクガメの餌として与えたいものはやはりミネラルやビタミンを豊富に含み繊維質に富んだ野菜や野草となります。具体的にリクガメの主食として与える野菜は小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ、シュンギク、大根の葉、カブの葉などで野草ではタンポポやオオバコ、ハコベ、クローバー、ムラサキツユクサ、ナズナなどがいいでしょう。

特に野草はミネラルや繊維質が豊富でカルシウムとリンのバランスが良いものが多いので積極的に与えたいものです。

ただ野草を採取する場合には周りの環境を確認したうえで採取する必要があります。リクガメの健康を損ねかねない排気ガスや殺虫剤、除草剤などの影響を受けていない場所からの採取を行うようにしましょう。

さらに野菜や野草の中にはリクガメに与えないほうがいいもの、与えてはいけないものもありますので餌の選定はしっかり知識をつけたうえで行うようにしましょう。

野草の中にはトリカブトや彼岸花、ドクセリ、アジサイなどのように有毒な植物も沢山ありますのでそのような植物を間違って与えてしまわないようにしっかり種類の解る野草だけを採取するようにしましょう。

また屋外で餌を与えるようなときもそのような植物がそばにないかを確認しながら食事をさせるようにしましょう。

有毒ではないですが野菜の中にもリクガメには与えないほうがよいものもあります。先に述べたほうれん草のほかにもキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜、レタスやきゅうり、トマトなどのカルシウムとリンの比率が良くないとされる野菜など。

ただこれらの野菜は絶対に与えてはいけないものではなく主食にしてしまうと栄養バランスを崩す野菜ですので主食となる野菜をベースに餌のバリエーションを増やす意味でもたまに与える程度でしたら問題はありません。

リクガメのエサが野菜や野草となると果物は与えてよいのか?そんな疑問が必ずでてくるはずです。バナナやイチゴ、ブドウなどの果物はいわばおやつやご褒美のような位置づけでもあるでしょう。

そう考えると与えたくなるものですが果物は糖分が多く、カルシウムとリンの比率がよくないことを頭にいれておいてください。

ただ種によっては非常に果物を好む種もいますので導入時の餌付けなどに使用することもあります。ビタミンや水分の補給には役立ちますので少量を野草や野菜などに混ぜて与えるようにするとよいでしょう。



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