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リクガメに必要な照明の種類

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リクガメリクガメの仲間は基本的に日中を活動時間とする昼行性の種類がほとんどで日が沈む頃には自分で掘った巣穴や岩の陰などの安全な場所で眠るという生活をしています。

このような習性からリクガメ飼育においては昼と夜のリズムをしっかりと守ることが大切で、その昼夜のリズムを室内飼育で作り出してくれるものが照明器具なのです。


さらに自然の中では太陽によって日中の明るさとともに熱も届けられます。太陽光によって与えられる熱はカメの体温を上昇させて活動できるようにしてくれるのです。

しかし、室内飼育における照明器具では明るさとともに微量の熱量は供給されますがカメの体温を上昇させるには少々物足りないこともあるのです。そのため、光そのものを与え明るさを確保するための照明と熱を与えるための二種類の照明器具が必要となってきます。

リクガメ飼育では明るさを確保するための照明としては蛍光灯が最も一般的に使用されており、事実最も扱いやすい照明と言えるでしょう。

蛍光灯を使用する上で大切なことは光の質を十分に考慮して蛍光灯を選ぶ必要があるということです。リクガメ飼育における光の質とはリクガメが十分な日光浴ができるだけの紫外線の照射量のことです。

太陽光を含む光には波長と呼ばれるものがあり、紫外線とはその波長のなかでも100〜380nmと呼ばれる短い波長の光で人の目では見ることができません。

紫外線の中でも長い方からUVA、UVB、UVCと分けられており、この中でもリクガメを飼う上で重要なのは中波長紫外線UVBと呼ばれる波長290〜320nmの紫外線です。

リクガメに限らず昼行性の爬虫類は太陽光線の中に含まれるUVBを浴びることによって体内でビタミンD3を合成しカルシウムの代謝を行います。

この仕組みをしっかり理解せずに、十分なUVBを浴びることが出来ない環境でカメを飼育してしまうとどんなに良質な餌をしっかり与えてもカルシウムを代謝して骨や甲羅をうまく作ることができなくなるために成長阻害が起きてしまいます。

リクガメが日光浴を行えない環境で成長することによって起きる問題にはうまく歩けなくなったり、甲羅が柔らかくなってしまったりといった症状が見られることがあります。こうした問題を防ぐために使用する蛍光ランプはある程度のUVBを含んだ紫外線を照射するものを選ぶようにしましょう。

近年の爬虫類ブームもあり、様々なメーカーから昼行性爬虫類の飼育専用に開発された蛍光ランプが販売されています。その中でも太陽光のように短い波長から長い波長へと広い幅の波長領域を含むフルスペクトルランプなどはお勧めかもしれません。

カメなどの爬虫類を飼育するうえでUVBの照射量が多いものを選ぶことは当然なのですがここで注意しなければいけないことが人工的に協調された紫外線は多ければ多いほどいいというものでもないということを認識した上で照明器具を設置しなければなりません。

紫外線の照射量にこだわるあまり、多数の紫外線を強化した蛍光ランプを長時間照射し、結果として目に異常をきたしてしまったという飼育事例もありますので気を付けたいところです。

もう一つ大切なものが色温度と呼ばれるもので、これは光の色を物理的な数値で表したものでK(ケルビン)という単位で表されます。人の目には色温度の数値が大きくなると青白く見え、数値が小さくなると赤っぽい光として認識されるようになります。

晴れた日の日中の太陽光の色温度はだいたい5500~6500Kとされていますのでリクガメを飼育する際も丁度晴れた日の日中をイメージさせるような色温度の5500~6500K付近になるようにしましょう。

ここまではリクガメの健康維持に欠かせない紫外線について話を進めて来ましたが太陽光にはもう一つ大切な働きがあり、それが熱の供給です。

太陽光における熱の供給は赤外線が担っており室内飼育では紫外線ランプとは別に熱を供給する為の専用のランプが必要となってきます。

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