紫外線照射と日光浴の重要性 カメの飼い方.com

紫外線照射と日光浴の重要性

紫外線照射と日光浴の重要性

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カメ池や沼などでカメが気持ちよさそうに日光浴をしている姿はよく見られますがカメの仲間はスッポンモドキなど一部の種類を除き日光浴を頻繁に行います。

カメの日光浴はただのんびりと時を過ごしている訳ではなく、日光浴はカメにとって健康を維持する為には欠かせない行動なのです。


カメに必要な紫外線と赤外線

太陽の光は人の目には白っぽく見えますが実際には様々な色彩の光が混ざり合っています。光の色は波長によって異なり、目に見える光は約380nm〜750nmの範囲の波長の光と言われています。

この波長より短い波長が紫外線で長い波長が赤外線です。紫外線も赤外線も人間の目では見る事ができませんがカメの健康維持にとってはとても大切な光なのです。

紫外線は英語ではUltravioletといい、その為UVとも呼ばれています。紫外線は波長によってUVA、UVB、UBCに分かれますがこのうちUVAはカメが脱皮や繁殖を正常に行ったり、食欲を増進させる為に必要な波長とされています。

UVBにはビタミンDを皮膚で生成する働きがあり、それは人間もカメも同じで、UVBは日焼けの原因でもあります。

UVCは非常に強い殺菌効果を持つ紫外線で殺菌灯など使用されています。生体にとっては非常に有害な紫外線ですがオゾン層に吸収されるため地表にはほとんど到達しません。

紫外線の役割の中で特に重要なのはUVBによるビタミンDの生成です。ビタミンDは体内でカルシウムやリンの吸収に大切な役割を果たしています。

ビタミンDが欠乏すると骨へのカルシウム沈着が不足し、骨折しやすくなったり、骨や甲羅が変形するなどのくる病に罹りやすくなります。

カメは体全体を甲羅で覆われているのでビタミンDの重要性は言わずともご理解頂けるとおもいます。紫外線の中でUVAは脱皮不全の防止や新陳代謝の向上に必要です。

カメ飼育では太陽光で日光浴をさせるのがベストです。屋外で飼育する場合や定期的に屋外で日光浴ができる場合は良いのですが日光浴をさせられない時には紫外線ランプを利用して人工的に日光浴をさせる必要性があります。

カメは遠赤外線で体温を上げる

赤外線は波長によって700nm〜2500nmの近赤外線、2500nm〜4000nmの中赤外線、4000nm〜1000umの遠赤外線に分かれます。

この中でカメに必要な波長が遠赤外線になります。遠赤外線には照射されるものに対して熱を与える効果がある為に電気コタツや電気ヒーターなどに利用されていますがカメにとっても遠赤外線を浴びることで体温を上昇させる役割があります。

カメは遠赤外線を浴びる事により体温を上昇させ、活動を活発にしたり、代謝を良くして食べたものをしっかり消化できるようにしています。

自然の太陽光を浴びせる事ができない場合は赤外線ランプを利用してカメが自由に体を温められるようにしてあげましょう。

赤外線ランプは寒い時期の飼育容器の温度を上げるほか、部分的に照射することで体温を上げるホットスポットとして使用します。

バスキングとホットスポット

バスクとは日を浴びるという意味の英語でカメの飼育ではバスキングという言葉がよく使われます。バスキングとは日光浴をさせる事を指し、その為のランプはバスキングランプなどと呼ばれています。

カメは変温動物なので日光浴をすることで体温を上昇させますが室内で飼育しているカメは日光浴ができません。

その為、バスキングランプなどを利用して部分的に日光浴ができる場所を作るとカメはその場所へいって体温を上昇させるようになります。このような暖かい場所をホットスポットと呼びます。

紫外線ランプの利用法

紫外線ランプの中でもUVBを照射するタイプの照明器具は爬虫類用として様々なタイプが販売されていますので自分の飼育いているカメや飼育スタイルに合わせて選ぶようにしましょう。

紫外線の照射量はメーカーやワット数によっても変わってくる為、わからない時はお店の人に相談してみましょう。

また蛍光管などの紫外線ランプは球が切れていなくても長年使用していると照射量が減少するため最低でも半年位で交換するようにしましょう。

赤外線ランプの利用法

爬虫類用の保温電球やバスキング、ホットスポット用として販売されているランプは赤外線の放熱効果を利用しています。

赤外線は水を透過しにくい性質を持っているために水の中にいるカメに赤外線ランプを照射してもあまり効果は期待できませんので赤外線ランプを使用するときは陸上部分に設置するようにしましょう。

赤外線ランプはその性質上、高温になることが多いので飼育容器に赤外線ランプを設置する場合には壁面やフタなどに触れないように十分に離して設置するようにしましょう。

赤外線ランプでホットスポットを作る時はカメの種類によって好む温度が変わりますが28℃〜38℃になるようにホットスポット用の温度計を設置して確認しながら調整していきましょう。

ここまでが日常管理になりますが日本には幸か不幸か四季がある為にカメを取り巻く環境も季節ごとに変化していきます。よって普段の日常管理にプラスして夏場や冬場に気をつけなければいけない事を夏場と冬場のカメの世話で見ていきましょう。

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